— 白鯨 品種説明 —
概要
白鯨は、チタノタ系ネームドの代表格。
丸く締まるロゼット、横幅のある肉厚葉、そして白く力強い鋸歯が生み出す造形美は、 数多の新表現が登場する現在においても色褪せないスタンダードとして確固たる地位を保っています。
形態の要点
- ロゼット:幾重にも葉が重なり、ボール状(キャベツ状)にまとまるシルエットが基本形。
- 葉:横幅があり、詰まりの良い葉並び。
- 鋸歯(トゲ):基本は控えめな幅で均整が取れるが、幅広い鋸歯やスピンに強いうねりを伴う個体など、突出した表情を持つ株も多く存在。
コレクション価値
白鯨の球状に仕立てる完成像は、ネームド株を作り込む際の“基本型”として定着。
チタノタ人気の高まりにおけるムーブメントの立役者であり、コレクションの基準株として最初の一株にもふさわしい存在です。
名称の来歴(諸説あり)
アメリカ由来のチタノタ群のなかで、白く長いトゲを持つ個体に対し、 日本人が「白鯨」と名付けたのが始まりとされています。
すなわち、白鯨という呼称のルーツは日本にあります。
この背景は、日本の愛好家文化が本品の価値を形づくってきたことを物語ります。
*諸説あり
類似品種
精品白鯨
台湾の選抜品種で通常の白鯨よりも鋸歯の幅が広く、スピンも太くて長い。
子雨新白鯨
別名:福建白鯨
ソーラーエクリプスの血統を受け継ぐとされる。ソーラーエクリプスの斑が失われた株をルーツに持つといわれています。
しかし、完全に消失したわけではなく、光の当たり方や季節によって、ソーラーエクリプスを思わせる淡い“季節斑”が浮かび上がることも確認されています。
その微妙な色彩変化は、親株由来の美的要素を継承しつつも、独自の個体表現へと昇華された証といえるでしょう。
ひとことで
白鯨は「白い鋸歯のチタノタ」ではなく、“球状に仕立て切ってこそ映えるデザイン株”。
ネームドの潮流が移ろっても、基準としての美しさは揺るがない——それが白鯨です。
白鯨 ギャラリー
NR Plants
アガベ沼にハマるきっかけになった植物です。
2025/11/6 NR Plants
NR Plantsでは、アガベ白鯨の魅力をより多くの方に伝えるため、
皆さまがお持ちの白鯨の写真をギャラリー形式で掲載しております。
個体ごとの表情や育て方の違い、仕立ての美しさを共有することで、
白鯨という品種の奥深さを感じていただける場を目指しています。
写真掲載の募集について
現在、白鯨ギャラリーでは写真掲載のご協力を募集しています。
ご自宅や温室で育てている白鯨の写真をお送りいただくことで、
NR Plants公式サイト内にて「オーナー名(任意)+個体名」とともにご紹介いたします。
撮影の際は、ロゼット全体が分かる角度や特徴的な鋸歯が伝わる構図をおすすめします。
応募方法
- 「品種名+一言」を記載のうえ、NR Plants公式Instagramまでお送りください。
- 掲載時にご希望のオーナー名(ハンドルネーム可)を明記してください。
- 写真は1枚からでも応募可能です。スマートフォン撮影でも問題ありません。
皆さまの白鯨が持つ個性や造形の美しさを、ぜひこのギャラリーで共有させてください。
ご応募を心よりお待ちしております。
